ここでは、大ブレイクしたアメリカのドラマ、「ブレイキング・バッド」からのスピンオフ「ベター・コール・ソウル」に出演しているキム・ウェクスラー役の女優、レイ・シーホーンさんの経歴を紹介します。
「ベター・コール・ソウル」のキム役のレイ・シーホーンさんは、ドラマの準主役として大活躍されていますが、それ以外の経歴はあまり知られていません。
とても独特な個性を持つ役者さんなので、彼女の経歴を知ることで、ドラマの違った側面が見え、一層ドラマが楽しめるかもしれません。
こちらでは、共演者のジミー/ソウル役のボブ・オデンカークさんを紹介しています。
経歴
役名 | キム・ウェクスラー Kim Wexler |
本名 | デボラ・レイ・シーホーン Deborah Rhea Seehorn |
生年月日 | 1972年5月12日 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ノーフォーク (バージニア州) アメリカ |
学歴 | アメリカ、ジョージ・メイソン大学卒業(学士) |
職業 | 女優 |
芸能活動 | 1998年〜 |
父 | アメリカ海軍犯罪捜査局捜査員 |
母 | アメリカ海軍高官秘書 |
主な出演作品
2015 – ベター・コール・ソウル(ドラマ)
2011–2013 ウィットニー Whitney(ドラマ、コメディー)
2003–2004 アイム・ウィズ・ハー I’m with Her (ドラマ、コメディー)
2011–2014 フランクリン・アンド・バッシュ Franklin & Bash(ドラマ、コメディー)
出身
- 1972年5月12日、アメリカ合衆国バージニア州、ノーフォーク生まれ。
- 母はアメリカ海軍高官の秘書、父はアメリカ海軍犯罪捜査局の捜査員。
- このような彼女家庭の背景から、父の職業上、アメリカのアリゾナ州やワシントン州へも引っ越しをしている。日本での生活経験もあり。
- 幼い頃から絵画や建築などのアートに興味を持つ。
- 大学では、視覚アートに興味を持ちスタジオ・アートを専攻する。
- 同時に、演技を第二専攻とし、映画や演劇にも没頭する。
- 1994年、ジョージ・メイソン大学を卒業し、学士号を取得。
名前
レイ・シーホーンさんの名前は、「デボラ・レイ・シーホーン」です。
デボラがファーストネーム、レイはミドルネーム、シーホーンが苗字となります。
彼女の中で、幼い頃からファーストネームである「デボラ」という名前は、自分の性格に全く合わない感じてたそうです。
「デボラ」や「デビー」という名前には、花形チアリーダの中心にいるような、とても華やかで魅力的な女性というイメージが、80年代はありました。
幼い頃のレイ・シーホーンさんは、華やかなタイプではなく、むしろ目立たない少女だったようです。
ある人から、ちょっとした間違えで「レイ」というご自身のミドルネームで呼ばれながら紹介を受けたのをきっかけに、「レイ」を好んで使うようになったそうです。
初期の芸能活動
18歳の頃、ジョージ・メイソン大学時代当初、レイ・シーホーンさんは絵描きを目指していました。
大学での第一専攻は視覚アートでしたが、第2専攻として演劇を専攻します。
当時の彼女はショートカットで現在よりも20キロも体重が重く、テレビは無理だ思い、舞台を選びます。
最初は、演劇クラブの指導者のアドバイスに従い、多くの劇で脇役をつとめることから始めます。
次第に、知名度が高まり、大学地元ワシントン州のローカル劇場で準主役や主役のような役を演じるようになります。
しかし、それだけでは生活の資金としては十分ではなく、他の様々なショートフィルムに出演し、生活資金の足しとしていました。
例えば、様々な会社の社員研修用のビデオ出演などから、主な臨時収入を得ていたそうです。
その後、テレビのドラマからの仕事が来るようになったものの、ドラマそのものが中続きぜず、シーズン1や2で打ち切りになるものがほとんど。
これらのテレビドラマでの役は、常にしかめっ面で、皮肉を言うタイプの役ばかりでした。
ベター・コール・ソウル
2014年5月から、アメリカ発の大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフである「ベター・コール・ソウル」のキム・ウェクスラー役としてキャスティングされます。
ドラマの主人公は、ボブ・オデンカークさんが演じる、ジミー・マッギル/ソウル・グットマンです。
キムは女性弁護士で、ドラマの主人公のジミーの恋人、理解者、そして後の妻です。
キムというキャラクターは、「ベター・コール・ソウル」の脚本執筆当初に、ドラマの製作者(ヴィンス・ギリガンとピーター・グールド)が、「ブレイキング・バッド」には登場しなかった、新しいキャラクターとして導入します。
そのため、当初はキムというキャラクターについては、明確な方針は決まっていませんでした。
「ジミーが心を惑わせる魅力的な女性」という点だけが決まっており、後にはジミーから遠ざかっていく存在というイメージしかなく、具体的にはどのようにキャラクターが進化していくのか不明でした。
「ベター・コール・ソウル」の撮影開始の2ヶ月前に当たる、2014年4月にレイ・シーホーンさんがオーディションを受けます。
オーディションは、本番を想定した2つのシナリオを演じるもので、このオーディションでレイ・シーホーンさんは、素晴らしい演技力と共に状況の変化に対応する臨機応変さを発揮します。
オーディションの段階で、レイ・シーホーンさんは、セッティングの細部を理解し、彼女の頭中では「キム・ウェクスラー」というキャラクターの具体的なイメージが出来ていたようです。
彼女はすでにご自身で「キム」という人物についてよく理解し、キムならばきっとこうしただろうという理解のもと、演技をします。
このオーディションが功を奏し、レイ・シーホーンさんがキム・ウェクスラー役を獲得します。同時に、製作者側も、キムのキャラクターはこれだ!という具体的なイメージを得ます。
「キム」というキャラクターは、レイ・シーホーンさんが進化させたキャラクターなのです。
賞
シーズン1と2の演技を受けて、サテライト賞の助演女優賞を2016年と2017年に獲得しています。
このキャラクターで、レイ・シーホーンさんはとても高い評価を得て、「ベター・コール・ソウル」のMVPを獲得しています。
キム・ウェクスラー・ショー
ドラマの製作者であるヴィンス・ギリガンとピーター・グールドは、「ベター・コール・ソウル」シリーズの人気を受けて、
もしこのドラマのスピンオフシリーズを作るとすれば、キムを主人公とした「キム・ウェクスラー・ショー」になるだろう
と言っています。
キム・ウェクスラー・ショー、ぜひ実現して欲しいですね。
まとめ
以上、「ベター・コール・ソウル」で準主役のキム役をつとめ、一躍有名になったレイ・シーホーンさんの経歴を紹介しました。
今後の活躍が楽しみですね。
参考資料
- ウィキペディア
- ローリングストーン紙インタビュー記事(How Rhea Seehorn Became the MVP of ‘Better Call Saul’)