ここでは、ペーパーハウス、シーズン1と2までについて、トーキョーのキャラクターの評判とともに、彼女が嫌われる理由は何か、そして、なぜ彼女が存在するのかを考えてみます。
スペイン発の大人気ドラマ、ペーパーハウスについて、ツイッター上でも世界の多くの人々から、コメントが交わされています。
その中で、どちらかと言うと、主人公でもあるトーキョーは嫌われ者のようです。
ここでは、それらのコメントを集め、キャラクターの分析をしてみました。
この記事の後半あたりからは、具体例が出てきますので、ネタバレ注意を喚起したいと思います。
まだシーズン1と2を見てない方々は、「トーキョーが嫌われる理由」の節までを読んで、その先の「具体例」からは飛ばしてください。
コメントの例
ツイッター上の、トーキョーに対する批判的なコメントを集めてみると、例えば次のようなことが言われています。
私の他にも、トーキョーが嫌いな人いる? Does anyone else hate Tokiyo?
トーキョーにはイライラするんだけど。Tokyo is annoying.
彼女はアホだ。 She is a moron.
俺もあの女スゲー嫌い。I agree, I started to hate that b*tch
トーキョーのスキルって何だ?一体何のために奴はいるんだ。不快なだけなんだけど。
What exactly is her talent? Being obnoxious, that’s what.
超セクシーだけどね。But she’s boiling hot.
というような会話を、あちこちで見かけます。
トーキョーが嫌われる理由
なぜ、トーキョーがイライラするキャラクターなのかと言うと、その理由は大体次のようにまとめることができます。
- 向こう見ずな性格
- 不必要な問題ばかり起こす
- 頭が悪い
- 自分の非を認めない
- 反省しない
- 失敗から何も学んでない
- スキルが何もない
- チームにいる意味がない
- 10代から成長してない
- 人としての深みがない
のようにまとめることができます。
30歳にもなる女が、子供っぽくて飽き飽きするといったところでしょうか。
絶妙なチームワークが必要とされる計画であるにも関わらず、彼女のせいで、チームは多大な迷惑を被ります。
さらに、トーキョーにはこれといった特殊な能力があるようには見えません。彼女がチームにいる意味はそもそも何なのでしょうか?
具体例:トーキョーの失敗
トーキョーの失敗例1
中央銀行に強盗に押し入った最初の日から、彼女の無謀な行動により失敗をします。
単なる銀行強盗と見せかける最初の計画で、リオが待てと言うにも関わらず、トーキョーは「今だ!」と外へ出てしまいます。
外に出たタイミングが早すぎたため、警察と銃の撃ちあいとなり、リオが死にかけます。
チームの他のメンバーも死ぬ可能性がありました。
また、仮にここで警察官が死んでいたら、世論を味方につけることも難しくなり、計画が最初から崩れてしまいます。
撃ち合いの中、無事にリオを銀行の中へ運び、リオは頭に軽傷を負っただけで、気を失ったいたとわかり、ホッとしますが、
トーキョーは、デンヴァーやナイロビから、「何やってるんだ!」「お前はアホか!」と怒鳴られても、下を向くだけで、一言も謝ろうともしません。
全く自分が悪かった、と反省する気がないのです。
さらに、「教授」との会話では開き直って、「自分はリオを守ろうとしただけ。何もかも計画通りになんか行くわけないからな!」とまで怒鳴ります。
トーキョーの失敗2
トーキョーの性格的な欠点として、我慢ができない点があります。何事にもすぐ飽きてしまうのです。
教授との連絡が途切れ、チームは焦り始めたとき、最初に計画を諦めたのがトーキョーです。
トーキョーは、ベルリンのみが知る最終手段、チェルノブイリ計画を実行したくてたまりません。
ロシアンルーレットで、ベルリンに吐くよう脅すのです。
ここでは、ベルリン死んでいた可能性が十分あります。
ベルリンの死を、彼女が責任を取れると言うのでしょうか?取れるはずありません。
そして、彼女のギャンブルには全く意味がありません。何でこんなアホなギャンブルをするのか、理解ができなかった人も多いのではないでしょうか。
この罰として、トーキョーは追放され、警察に捕まります。
役立たずの彼女がいなくなって、チームは清々したと感じているでしょうか。
失敗3
追放からトーキョーが銀行の建物へ戻る際に、モスクワが打たれてしまいます。
そして、最終的には亡くなってしまいます。。。
モスクワが死んだのは誰のせいでしょうか?そもそもこんなバカな問題を引き起こしたトーキョーのせいではないでしょうか。
彼女の無謀な行動が原因で、有能な仲間を失います。
彼女はそう言うタイプなのです。仲間を落としめ、仲間を殺し、自分が生き残るタイプなのです。
こんな経験をしたのだから、少しくらいは反省して、自分を責めたり後悔したら良いのでは?
と思いますが、それをしないのが、トーキョーなのです。
トーキョーの性格
このように、トーキョーは無謀で問題児、計画の無さで視聴者から嫌われます。
計画のために決められた様々なルールを、ほとんど破っているもの彼女です。
彼女のせいで、仲間が死にます。
また、過ちを犯したことで反省することで、大人へと成長する気配がありません。
過ちを繰り返し、小さな問題が雪だるま式に大きくなり、たどり着いたのが今のトーキョーなのです。
そして、この性格は簡単には治らないようです。
モスクワによる描写
このトーキョーのタイプは、モスクワがシーズン1で的確に表現しています。
トーキョ、お前の周りの人々は、お前のせいで傷ついて死んでいく。今度はリオの番か。
無責任、衝動的、薄っぺら、自己中。
お前は、そういう人間だろ?
トーキョーはこのようにモスクワに言われて、悔しさを感じますが、口答えもできません。
本当のことだからです。
トーキョーはなぜいるのか?
それでは、なぜトーキョーはチームにいるのでしょうか?彼女のチームへの貢献って何でしょうか?
見た目がセクシーだから….?
視聴者を飽きさせないため….?
一つ、次のような面白い説が一つあります。
トーキョーは、何も計画せずに、動物的な勘で動くタイプです。このようなタイプは、いざ戦闘となったときに役立つと、一部の視聴者から分析がされています。
つまり、土壇場で計画など考えている場合でない修羅場では、トーキョのサバイバルスキルが約立つ、
と言う説です。
チームに存在する理由の一つと言えるかもしれません。
嫌われ者の視点
モスクワが、トーキョーのタイプを的確にドラマの中で描写しているように、
実は、トーキョーを嫌われるタイプに仕立てているのは、クリエーターの意図のようです。
その意味で、ペーパーハウスは、実験的なドラマとも言えるかもしれません。
仮に、このドラマで主人公が従順で、教授やベルリンの言うことに忠実に従う人だったら、どうだったでしょうか?
例えば、トーキョーはチームにいなくて、より視聴者から人気が高い、ナイロビが主人公だったら?
クオリティーコントローラーのナイロビは、不幸な生い立ちですが、頭はむしろ良い方です。協調性もあり、偽造紙幣の知識もあります。チームには欠かせない存在です。
もしナイロビが主人公なら、きっともっと細部にこだわった、高度なドラマになっていたでしょう。
また、教授がナレーターだったら?これも、教授の人柄をより知ることができて、面白かったかもしれません。
しかし、あえてこのドラマではそのような設定をしませんでした。
嫌われ者を主人公にしたのです。
トーキョがアホだから面白い?
視聴者を飽きさせないと言うのも、一つのポイントかもしれません。
つまり、このドラマがハラハラするシーンが多く、アクションドラマとしてみることができるのも、トーキョーがキャラクターとして存在するからとも思えます。
彼女は、チームにはあまり役に立ちませんが、ドラマの存在としては、重要かもしれません。
彼女が次に、どんなバカな問題を起こすのだろうか?
見ている側は、知らないうちにそれを期待していないでしょうか?
ラケルもドラマで言いますが、
ホラー映画みたいで、観ている側は、やめろ!やめろ!と心で叫ぶのですが、映画の主人公はそれをやってしまう。
トーキョーにも、実はそれと少し似た役割がありそうです。
もっとも嫌われているキャラクター
ちなみに、ツイッターのコメントを見ると、最も嫌われているキャラクターは、銀行の管理者、アトゥーロ・ローマンです。
ドラマの製作者もインタビューで語っていますが、アトゥーロは誰もがもっている自分自身の中で嫌いな部分、つまり「エゴ」をキャラクターとして再現する役割を果たしています。
アトゥーロのような自己中心的な人格は、実は私たち全ての中に潜んでいます。
誰もがこの自分の中に潜むエゴと戦い、自己嫌悪しているため、アトゥーロのようなキャラクターには耐えられないと感じるのです。
好き嫌いの意見が分かれるキャラクター
そして、意見が分かれるのがベルリンです。
特に、シーズン1と2の中盤では、嫌いと思われる方が多いようです。特に、彼の傲慢な性格と女性の扱い方の面で、嫌悪感を覚える方がいるようです。
しかし、シーズン2の最後の場面で、ベルリンは名誉を挽回します。
ベルリンも最初は嫌われ役ですが、最後にチームのために命をはることで、彼のことがやっぱり好きだ、やっぱり根はいい奴だったと思える方が多いようです。
ベストキャラクター
最後に、このドラマの最高のキャラクターは、やはり「教授」だと言われています。
教授の根底にあるキャラクターは、いわゆる「ルーザー (loser)」です。
- 負け犬
- 消極的
- オタク
- 社会に普通に溶け込めない
- 女性ともうまく話ができない
など、いろいろな表現ができると思いますが、頭が良い反面、社会には適合できません。
そんな彼がリーダーとして唯一、積極性を示すことができるのが、この銀行強盗なのかもしれません。
ちなみに、2番目に人気のキャラクターは「ベルリン」です。
まとめ
ここでは、ペーパーハウス、シーズン1と2までについて、トーキョーのキャラクターの評判とともに、彼女が嫌われる理由は何か、そして、なぜ彼女が存在するのかを考えてみました。
また、そのほかの嫌われ者キャラクターとベストキャラクターについても述べました。
シーズン3では、彼女が変化するのか、それとも変化せずに相変わらずバカなことをしてくれるのか、楽しみですね。
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