FX業者のマネーパートナーズでは、外貨を事前にチャージして、その外貨を海外で利用できる「マネパカード」というサービスがあります。ここでは、両替手数料が値上がりしたマネパカードで、実際に払った手数料とドイツ旅行で使えたお店を報告します。
マネパカードは実際に海外でどれほど利用できるのでしょうか?
2019年5月にヨーロッパのドイツで1週間フル活用してみました。ぜひ海外旅行の参考にしてみてください。
結果
結果を先に報告すると、
とても快適に、多くのショップや銀行などで使えました。
それでは、どこで使えたかを具体的に以下で報告します。
チャージ金額
ドイツの物価を参考に、今回、マネパカードにチャージする金額目標は、1500ユーロです。約500ユーロがすでに前回からの残高であったので、1000ユーロをチャージしてみます。
2019年、5月7日、為替レートは約123円90銭でした。FX取引レートに両替手数料が1ユーロあたり20pip(20銭)加算され、124.104円での両替となります。
1000ユーロの購入に、124,105円を支払いました。
次に、FX口座で両替をした1000ユーロを、マネパカードへ振替しチャージします。このチャージするときにm1000ユーロの1%、つまり10ユーロ分が手数料として差し引かれ、残りの990ユーロが、マネパカードにチャージされました。
手数料
最近、ユーロやドルの海外送金が、テロ対策のため、海外だけでなく日本からの海外送金も難しくなってきています。そして、マネパカードでも、マネーパートナーズのFX口座からマネパカードへチャージする際に、手数料が加算されることになりました。
Manepa Cardに外貨を振替・移動する場合、振替金額の1%(1通貨あたり0.01通貨)の手数料がかかります。
マネーパートナーズ
1%の手数料が加算されることになり、少しでも安く外貨を取得したいと思っている私たちにとっては、とても残念なことです。
990ユーロをチャージして、支払った手数料の合計は、1,657円次で、内訳は下の通りです。
- 20銭 x 1000単位 = 200円
- 1%振替手数料 10ユーロ = 約1,240円
- 海外ATMからの現金引き落とし 1,75 ユーロ = 217円
他と比較するために、1ユーロあたりの手数料を計算すると、
1ユーロあたりの手数料:1.67円
となります。
銀行での両替と比較してみましょう。例えばSMBC信託銀行での両替をしようとすると、スプレッドが4円の場合、片道の手数料が2円となるので、1,67円は、銀行よりも割安になることがわかります。
現地のATMで現金を取得
もちろん、現地でマネーパカードだけで全てを決済することは無理なので、その場合には現金が必要となります。現地に着いてからATMで現金を引き下ろします。
ドイツの銀行では、複数のATMの種類が置かれていることがよくあります。そのときには、上の写真で赤く示したように、「支払い」を意味する Auszahlungen と書かれた ATM を選んでください。
今回は、ドイツの郵便局に相当する、Postbank(ポストバンク)のATMで500ユーロを現金で引き落としました。
ポストバンクの支店やATM (Geldautomat) の設置場所は、ポストバンクのホームページから検索することができます。地名を入力すると、近くのATMや支店の場所が地図から探すことができます。
スーパー(チェーン店)
それでは、スーパーで早速買い物です。
チェーンを大規模に展開しているスーパーやドラッグストアーでは、通常のクレジットカードでの支払いも可能です。マネパカードも、問題なく使うことができました。
ALDI(アルディ)
アルディは、ドイツを発祥とした世界中にチェーンを展開するスーパーです。オーナーの兄弟は、ドイツで最も金持ちとも言われています。問題なく買い物できました。
ROSSMANN(ロスマン)
ロスマンは、ドイツに2000店舗以上展開されている、ドラッグストアーです。少ない金額でしたが、こちらでも、問題なく買い物できました。
Netto (ネット)
ネットは、ドイツ中にチェーンがあるスーパーです。比較的小規模な店舗を全国展開しています。問題なく買い物ができました。
ところで、最近はEUでの使い捨てプラスチック規制を受けて、これらのドイツのスーパーでも使い捨てプラスチックを減らす試みが見られます。
買い物袋は有料ですので、マイバックの持参が便利です。
スーパー(独立型、非チェーン)
大型のチェーンを展開するスーパ以外にも、ニッチな外国人を対象とした、アラブやトルコ系、アジア系、アフリカ系などのスーパも多く見かけます。エスニックな食材やめずらしいスパイスなどを探している場合はとても便利です。
これらの独立型のスーパーは、個人経営者のオーナーで規模が小さく、経費を節約するためか、クレジットカードでの支払いが難しい場合も少なくありません。
だだし、デビットカード(ECカードと呼ばれる)ならばOKなところは多くあります。
デビットカードでは支払い可能で、クレジットカード(ここではマスターカード)での支払いができないお店で、マネパカードを使おうとすると、Disapproved 「支払い不可能」とエラーメッセージが表示されて、支払いができません。
この場合は、用意しておいた現金で支払いをします。
電車やバスの切符
ドイツの公共交通機関でのチケット券売機で、電車の切符を買ってみます。結論として、
公共交通機関の発券機では問題なく使えました。
DB(ドイツ鉄道)
JRのドイツ版に相当するのが、DB(ドイチェバーン)です。インターシティーのIC や ICE の切符以外にも、リージョナル(ローカル線)の切符も買うことができます。マネパカードで問題なく支払いができました。
Metronom (ドイツ北部のローカル線)
ドイツの北部の都市、ハンブルグ、ハノーバー、ブレーメン、オルデンブルグなどの地方鉄道網です。バス、路面電車、ローカル列車を含む、近距離切符は大人ひとり3ユーロ弱からですが、この切符も問題なくマネパカードで支払いができました。
ドイツの鉄道のチケットは、オンラインでもスムーズに買うことができます。オンラインでの鉄道チケットの購入は、こちらの記事を参考にしてください。
IKEA (イケア)
日本でも有名な、スウェーデン発のイケアも、ドイツに全国的にあります。イケアのショップの前でも、VISAやMastercard そして、ECカードで支払いが可能である表示があるので、マネパカードで買い物をしてみました。問題なく支払いできました。
アマゾン
Amazon.de
ショップでの買い物での利用にはとても満足したので、少しネットで買い物をしてみます。ドイツのアマゾン、Amazon.de で買い物をしてみます。送料が結構高いですが、日本の住所へも直接郵送することができます。ただし、商品ごとに海外配送が可能かどうかが異なるので、商品を選ぶ際に確認してください。
ドイツのアマゾンのアカウントに、マネパカードをクレジットカードとして登録します。このカード設定時に、マルチチョイスで通貨を選択するオプションがあります。この設定を忘れずに、通貨をユーロ(EUR)に設定してください。
アマゾンのようなオンラインショップでも問題なくマネパカードを使うことができました。
ショッピングモール(アパレル関連)
ショッピングモールなどにあるアパレル関連のお店は、チェーン店が多く、クレジットカードでの支払いがほとんど可能なため、マネパカードもほとんど問題なくしようできました。
ショッピングモール(フードコート)
ショッピングモールにいったん足を運ぶと、フードコートに立ち寄ることが多いかと思います。フードコートでは、様々な出店があり、どのお店で何を食べてみようか、とてもワクワクする空間でもあります。
家族づれで来て、メンバーのそれそれが全く違うメーニューを食べたくても大丈夫。出店のカウンターで買ってきて、テーブルに持ち寄れば良いわけですから。
ただ、
フードコートでは、マネパーカードでの支払いにとても苦戦しました。
多くの出店では、カードでの支払いを断られました。そのため、フードコートで何かを食べようとしたら、現金を常に用意していくことをお勧めします。
食品関連では、マクドナルドやケンタッキー・フライドチキンのような、大型チェーンの出店であれば、やはりカードでの支払いが可能で、マネパカードも問題なく利用できました。
喫茶店、ベーカリー
さらにもう一つ、カードでの支払いをよく断られたのが、町中で見かけるコーヒショップやベーカリーです。ECカードか現金による支払いが普通のようで、
喫茶店やベーカーリーでは、マネパカードはほとんど利用することができませんでした。
レストラン
しばしばレストランでの食事は、数人で食事をすると高額になりますが、レストランに入るときは、マスターカードでの支払いができるかよく確認した方が良さそうです。レストランの前にマスターカードの印がなければ、基本的にはカードでの支払いが不可能と考えた方が良さそうです。
ホテル
Booking.com で予約したホテルでしたが、支払いはマネパカードでスムーズにできました。
まとめ
1週間、ドイツでマネパカードを使った結果、次のことがわかりました。
マネパカードが使えるお店
- チェーン型のスーパーやショップ
- 公共の交通機関のチケット自動販売機
- アパレル関連の多くのショップ
- アマゾンなどの、クレジットカードで決済するオンラインショップ
- フードコートの出店では、マックやKFCなどの大型チェーン
- ホテル
マネパカードが使えないお店
- フードコートの出店
- コーヒーショップ、喫茶店、パン屋さん、ベーカリー
- チェーンではない、独立型レストランやバーの多く
公共の交通機関や、スーパーなのでは、小額の金額であっても問題なく使えた点がとてもスムーズで便利でした。逆に、何か食事をしようとすると、支払いができないことが多々ありました。レストランや出店では現金が必要と覚えておいた方がよさそうです。